神戸の日本代表FW大迫勇也(31)が移籍後、初のアシストを決めた。アウェー清水戦は2-0で2連勝を飾り、3位に再浮上。大迫は前半9分、ともに今夏加入した元日本代表FW武藤嘉紀(29)の移籍後初ゴールとなる先制点を左クロスでアシスト。推定年俸でJリーグ日本人過去最高4億円の大迫、2億円の武藤による豪華で高価な1発が生まれた。

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神戸に待望の1発が飛び出した。前半9分にDF初瀬のパスを受けた大迫が左からゴール前に低空クロスを供給。ニアサイドで頭から飛び込んだ武藤が、鮮やかな先制点を決めた。

「僕らでゴールを決められてうれしい。素晴らしいアシストが来たので、次は(大迫に)お返ししないといけない」という武藤は「彼にマークが集中するので、自分がフリーになれる」と喜んだ。J1での得点は東京時代の15年6月7日松本戦以来、通算24点目だ。

今夏、大迫はブレーメン(ドイツ2部)から約7年半ぶり、武藤はニューカッスル(プレミア)から約6年ぶりに日本に戻った。推定年俸で大迫が4億円、武藤が2億円。日本人では破格の待遇だった。

加入後の大迫はW杯アジア最終予選2試合に出場する過酷な日程の中、4試合目で初アシスト。後半20分の決定機に右足のシュートで外したが、神戸での初得点も予感させた。5試合目の武藤はこれで1得点3アシストと結果も残す。

「大迫のアシスト、さらに武藤がしっかりあそこで決めきる。2人の力はアピールできていた」と三浦監督。MFイニエスタが体調面を考慮されて前半だけで交代したが、FWボージャンと大迫、武藤の3人が初めて同時出場するなど神戸は夢の布陣で3位に浮上した。【横田和幸】