ヴィッセル神戸の日本代表FW大迫勇也(31)が、Jリーグ復帰後初得点となる先制ゴールを決めた。MFアンドレス・イニエスタ(37)は今季初の2得点、FW武藤嘉紀(29)も3試合連続弾と続き、今季最多の5得点で、勝ち点で並んでいた浦和に圧勝。暫定ながらACL出場圏3位に浮上した。通算250勝目を飾り、31試合目でクラブ最多の勝ち点57を積み上げた。

   ◇   ◇   ◇

緊急事態宣言も明け、今季最多7923人の前で、リーグ屈指のタレント軍団が躍動した。前半8分、左サイドからDF酒井がDFの裏に絶妙なタイミングのパスを供給。反応した大迫が左足で高難度の“半端ない”先制点。待望の神戸初ゴール。代表合流前の幸先よい1発。ガッツポーズで喜びを爆発させ、会場の熱気も一気に上昇。「得点を取れたことは良かった。今の状態をキープすれば自然とついてくると思っていた。焦らずに最高の準備をするよう心がけていた」。

Jリーグでは鹿島在籍時の13年11月30日C大阪戦以来、約8年ぶりのゴール。加入後リーグ6戦目でようやく出た1発。推定年俸4億円のエースは「神戸で結果を出す責任感は常に持っている。向き合いながら、これからも試合に臨みたい」と意気込んだ。

これが点火の合図だった。MFイニエスタも鮮やか弾を決めた。前半21分に、右足で直接FKを鮮やかに決めた。相手の名手、GK西川がほとんど反応できない一撃。推定年俸32・5億の宝は「ボールがいい軌道に乗った。チームの勢いをつけるタイミングで決めることが出来て、良かった」と振り返った。前半34分にも得点し、19年6月30日名古屋戦以来の1試合2ゴール。新たな相棒、大迫を「素晴らしい選手。連係プレーもできるし、今日は最高の試合」とたたえた。

そして後半8分、FW武藤の自身初となる3試合連続ゴール。締めくくりは大迫、武藤とともに鳴り物入りで加入した元スペイン代表、バルセロナでも逸材と称されたFWボージャンの来日初ゴール。役者がそろい踏みし、実に神戸らしい圧勝劇となった。

三浦監督は、頼もしい新加入のタレントたちに「すっかりチームの中心としてなじんでいる。意識も高く、試合で戦う精神を植え付けてくれている」と厚い信頼を寄せる。暫定ながらACL出場圏3位に浮上。J1通算250勝目を手にし、31試合目にして過去クラブ最多となる勝ち点57を積み上げた。【三宅ひとみ】