子どもたちのあこがれの職業の1つでもあるプロサッカー選手。試合ではピッチで迫力あるプレー見せ、サポーターの心をつかむ。そんな一流選手たちは、どんな1日を過ごしているの? 練習以外の時間はなにをしているの? そんな素朴な疑問を、J1のFC東京の選手たちへぶつけた。「Jリーガーの1日」と題して、選手たちの日常を追った。第13回はMF紺野和也(24)。

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昨季に法大から加入したMF紺野は、コロナ禍をきっかけに始めた取り組みがある。ひとつは英語へのチャレンジだ。20年6月ごろから、オンラインの英会話の講座を平日はほぼ毎日受けている。「はじめはまったくわからなかった」が、現在ではDFジョアン・オマリらチームの外国籍選手との日常会話ができるようになった。

以前から英単語帳を購入して勉強をしていたが、本格的な英会話などには踏み出せずにいたという。コロナ禍による自粛期間で練習なども行えない時間ができた際に「何もしないのはもったいない」と考えたのがきっかけだった、「面倒だな、やめたいな」と感じることもあったというが、海外でプレーしたいという目標もあり、現在も継続している。

新しいことを始めるのは「パワーもいるし大変なこと」と率直な心境も口にした。一方で「1回とりあえずやってみようと。それで自分と合わなければやめてもいいと思うし、ためになるなと感じられれば続けられる」と話す。

練習に英語にフル回転する中、最近は韓流ドラマにはまっている。「愛の不時着とか、有名なものから。1本の時間も1時間以上あったりして長くて、体を休めつつ、あっという間に時間がたつ」といいリフレッシュになっている。朝には強く、アラームでぱっと目覚め、朝食とコーヒータイムを過ごしてから練習へ。メリハリある生活で毎日を充実させている。【岡崎悠利】

◆紺野和也(こんの・かずや)1997年(平9)7月11日、埼玉県出身。ポジションはMF。武南高から法大に進み、大学選手権では42年ぶりの優勝に貢献。ユニバーシアード日本代表にも選出と大学を代表する存在となり、19年に東京への加入が内定した。好きな漫画はNARUTO。好きな海外選手はリオネル・メッシ。161センチ、59キロ。