子どもたちのあこがれの職業の1つでもあるプロサッカー選手。試合ではピッチで迫力あるプレー見せ、サポーターの心をつかむ。そんな一流選手たちは、どんな1日を過ごしているの? 練習以外の時間はなにをしているの? そんな素朴な疑問を、J1のFC東京の選手たちへぶつけた。「Jリーガーの1日」と題して、選手たちの日常を追った。第16回はFWアダイウトン(30)。

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アダイウトンは、15年シーズン中に磐田に加入し来日。20年から東京に移籍した。磐田時代にはゴールパフォーマンスに芸人クマムシの「あったかいんだからぁ~」を取り入れるなど、日本の文化にも興味あり。ブラジルとの文化で大きく異なったのはタトゥーについてだといい「自分たちにとっては、タトゥーをおしゃれでやっている、日本ではあまりその文化がない。プールに入れないとか、ちょっと違うんだよなと」と語った。

筋骨隆々のフィジカルで、スピードも兼ね備える。雨でピッチ状態が悪くてもその馬力で突き進む姿は長谷川健太監督から「雨イウトン」と称され信頼される。ウエートトレーニングは「若いときと比べるとそれほどやっていない」と明かし、パワーを引き出す練習については「知り合いのパーソナルを受けているが、内緒のところ」と笑った。栄養士のアドバイスも受け、食事管理も始めているという。

コロナ禍になり、子どもたちと自転車で公園に行って気軽に過ごせた日々もなくなった。一方で選手としてアウェー戦などで週末は遠征に出ることも少なくないため、家でテレビを見るなど、なにげなく過ごす時間が長くなったことは「家族と一緒にいられる時間が長いのはいい面でもある」と前向きに語った。また「早く収束して、元の自由が戻るといい」とも願った。【岡崎悠利】

◆アダイウトン 1990年12月6日、ブラジル・カマサリ出身。08年にブラジルでプロデビューし、15年にパラナから磐田へ期限付き移籍して来日。20年から東京に完全移籍した。10人きょうだいの末っ子。ニックネームはアダ。176センチ、83キロ。