サガン鳥栖は前節優勝を決めた川崎フロンターレに大勝して、7試合ぶりの白星を飾った。

右ウイングバックで先発したMF飯野七聖(ななせい、25)が、PK獲得につながったクロスを含めて実質“3アシスト”と大活躍した。

前半3分、縦への突破で川崎F・FWマルシーニョを抜き去り、中央へのパスでFW岩崎の先制点をアシスト。

続く20分には、ゴール前へのフィードでMF酒井のヘディング弾を演出した。

さらに32分、再び右サイドのドリブル突破から中央にクロスを入れると、DFがクリアしたこぼれ球を拾った酒井がエリア内で直接シュート。これが相手DFの手に当たり、獲得したPKをMF小屋松が決めた。

飯野は試合後「嬉しいというよりホッとしています」と話した。「最近は戦術が少し変わって自分が仕掛ける場面も少なくなり、どちらかというと出し手に回って起点になるプレーを意識していた」と話す一方で、「自分の良さを出さないと見ている人もおもしろくない」と、プレーの選択に対する葛藤もあったという。

この日は開始からフルスロットルでプレー。対峙(たいじ)した川崎Fの日本代表DF旗手を押し込んだ。「今日は自分の良さを前面に出そうと思って入ったので、開始3分でいつもならバックパスをするところを強引に行って、アシストがついた。自分の良さはこれからも続けていこうと思った」と自信をつかんだ。

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