J1清水エスパルスが5試合ぶりの白星を挙げて、残留圏内の16位に踏みとどまった。平岡宏章監督(52)は就任2戦目で初勝利。指揮官の求める献身性や犠牲心を選手たちがピッチで表現した。

立ち上がりからハイペースで飛ばして主導権を握った。出足鋭く競り合いで上回り、ピンチの芽をつまんだ。平岡監督は「10センチ、半歩でも寄せてコースを切ること。ちょっとした寄せが大切だと思っている。最後まで球際で戦ってくれた」とうなずいた。後半は相手にボールを保持される時間も増えたが、集中を切らさず完封勝ち。16試合ぶりの無失点となった。

今季は残り2試合。勝ち点を積み上げれば、自力で残留を決められる。決勝点のFWチアゴ・サンタナ(28)は「自分たち次第。自分たちのことだけを考え、次の試合に臨みたい」と、チームの思いを代弁した。

▽得点経過 前半30分(清水)チアゴ・サンタナ