4位で終えた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(50)が今季限りで退任し、来季は欧州から監督を招聘(しょうへい)する見込みであることが4日、分かった。

複数の関係者によると、ポルトガル人監督が有力だが、スイス人のレネ・バイラー氏(48)らが、リストアップされているという。

クラブOBの相馬監督は今年4月、ザーゴ前監督に代わりコーチから昇格。15位から、最終的に4位まで順位を上げた。来季ACL出場の可能性を残したが、創設30周年の節目に、無冠で終えた。優勝した川崎Fとの勝ち点差は23。クラブ幹部は、「勝つためのクオリティーが足りなかった」と総括している。

常勝クラブには「ジーコスピリット(献身・誠実・尊重)」は根付く。その伝統を残しつつ、現代サッカーのトレンドを取り入れ、選手の能力を最大限に引き出す指揮官を模索。前身の住友金属時代からジーコ氏(68)を筆頭にブラジル人助っ人が主軸となり、歴代の外国人監督もすべてブラジル人だったが、初めて欧州路線へかじを切るようだ。

また、18年からテクニカル・ダイレクターを務めてきたジーコ氏は今後、ブラジルに戻りアドバイザーを務める。