鹿島アントラーズは26日、茨城・カシマスタジアムでアカデミー生と鹿島OB選手によるスペシャルマッチを開催した。

この試合は、鹿嶋市とのタッグで育成組織専用の練習場新設のため、3億円を目標額にしたふるさと納税型のクラウドファンディングの返礼品。最終的に総額2億4513万8000円が集まった。

30分制で5試合が行われ、第4試合はU-16とOBチームが対戦。サッカー解説でも活躍中の内田篤人氏(33)も出場し、グラウンドを軽快に駆け上がり、現役さながらのオーバーラップで見せ場をつくった。

第3試合まではアカデミー生に押されていたが、この試合では現役の染野唯月(20)、鈴木隆行氏(45)が立て続けにゴールを決めた。

U-18との最終試合では、ユース監督の柳沢敦氏(44)、現役の上田綺世(23)が出場。鹿島が誇る新旧FWがそろって楽しませた。

全試合終了後、代表してユース監督を務める柳沢氏があいさつ。「昨日、新しいアカデミーフィールドが完成し、竣工(しゅんこう)式を無事滞りなく行うことができました。そのグラウンドから、今日プレーしてくれたアカデミーの選手たちが血のにじむような努力を重ねて、将来のアントラーズの主役になるような選手たちをそこから輩出できるように、アカデミースタッフ、またクラブ一丸となって頑張って参りたいと思います」。この日は、秋田豊氏(51)や鹿島でテクニカルアドバイザーを務める小笠原満男(42)氏、クラブリレーションズオフィサーの中田浩二氏(42)ら名だたるレジェンドOBが懸命にプレーし、感謝の思いを伝えた。