セレッソ大阪は14日、今季の新加入会見を本拠ヨコドウ桜スタジアムで開き、8選手が参加した。

今季J2に降格の徳島ヴォルティスから移籍したMF鈴木徳真(24)は「僕が求められているのは、勝利の確率を上げて、得点の演出を多くつくっていくこと」と意気込んだ。

13日に発表された背番号は17だった。5日にベルギー1部オーステンデへの期限付き移籍が発表された、日本代表経験のあるMF坂元達裕(25)の代名詞となった番号だ。クラブ側は空き番号にせず「期待の表れと思ってもらっていい」と、あえて鈴木に提示した。

徳島時代は23を背負っていた鈴木も「いただける背番号で頑張ります、という思いをクラブに伝え、17番を選んでいただいた」と説明する。

鈴木と坂元は前橋育英時代のチームメートで、2人が3年時の全国高校選手権では準優勝に輝いた。坂元は東洋大、J2モンテディオ山形を経てC大阪へ。主将だった鈴木は筑波大を経て徳島へ。ともにプロ生活3年を経験し、初めてJリーグで同じクラブでプレーすると思われたが、坂元は初の海外挑戦を選択した。

「タツ(坂元)とは連絡をとって、海外に行くとは少しは(話を)していたが(まだ)決まっていないと。(最終的に)行くとは、聞かされていなかったので…」と戸惑いながらも「昨年まで坂元がいたので、少しさみしいが、ここから頑張っていきたい」と、正直な思いを述べた。

鈴木の主戦場とするボランチは、32歳の奥埜と28歳の原川が先発の最有力候補になる。21歳の喜田も控えており、徳島から引き抜かれた鈴木でも出場機会は確約されていない。

「C大阪には経験のある選手が多くいて、日本代表にどんどん入っていくイメージ。その中でも頑張っていきたい」。屈指のドリブラーだった盟友が定着させた17番のイメージを、鈴木がどんな形で打破していくか注目される。【横田和幸】