セレッソ大阪は17日、今季の新背番号発表から4日後のこの日、異例となる2選手の背番号変更を発表した。

元日本代表MF乾貴士(33)は、昨夏に欧州から復帰した際の「23」を継続していたが、C大阪のエース番号「8」への変更が決まった。柏レイソルから復帰したDF山下達也(34)は「50」だったが、乾が付けていた「23」への変更が決まった。

C大阪の「8」はかつてMF森島寛晃(現社長)が付けていたエース番号で、選ばれた選手だけが付けるという不文律になっている。昨季に柿谷曜一朗が名古屋グランパスに移籍した際から空き番号になっていた。

この「8」に、乾は「1度は23番で今年も頑張ろうと思ったんですが、本当に悩んでいる自分がいて、背番号発表があった後になってしまいましたが、今、空き番号になっている8番に変更させてもらえないかということをクラブ、そして森島社長に相談しました」とした上で「8番をつけるというのがどういうことなのか、好きな番号だからという理由で付けられるものではないこと、その重みは理解しています。覚悟を持ってチャレンジし、シーズンを通してプレーで証明していきます」などと、自身であえて中心選手の証しである「8」への変更を希望したことを明かした。

C大阪で乾が「8」を付けるのは初めてだが、フランクフルトやエイバルでは付けた経験がある。

また、既にサポーターやファン向けに今季のユニホーム販売の受付が始まっており、乾は「購入変更にあたって対応をしてくださるクラブスタッフのみなさん、本当に申し訳ないです。今回の変更が無駄ではなかったことを必ずプレーで証明します」などと謝罪し、決意表明にしている。

山下は19年途中までC大阪に在籍した当時の「23」に戻ったことになる。「今回乾選手が番号を変更したいということを聞いて、僕自身もいろいろと悩んだ結果、23番に戻す決断をしました」とコメントしている。