セレッソ大阪が20年まで在籍したクロアチア人のDFマテイヨニッチ(30=上海申花)に復帰要請したことが25日、明らかになった。DF瀬古歩夢(21)のスイス1部グラスホッパーへの移籍が急きょ決定し、C大阪は1年前に中国1部の上海申花に引き抜かれたクラブ史上最強DFに白羽の矢を立てた。

17~20年にC大阪に在籍したマテイヨニッチは、187センチの大型センターバックで、17年度のルヴァン杯と天皇杯の2冠獲得に貢献。屈強な肉体と高度な技術で鉄壁守備の中心となった。4年間で欠場は1試合のみで、J1通算135試合11得点。3度もJリーグ優秀選手賞に選出された。

上海申花との契約を今年も残すマテイヨニッチに、C大阪はクラブ間を含めて極めて慎重に移籍交渉を進めており、クラブ幹部は「どうなるか分からない」と話す。一方で同選手のC大阪への愛着は今も深いとみられ、代名詞の背番号「22」を空けて2年ぶりの復帰を待つ。

◆マテイヨニッチ 1991年1月29日、クロアチア・スプリト生まれ。年代別代表に選出され、国内クラブでプロ生活を始め、15、16年は韓国Kリーグ仁川、C大阪に移籍した17年度はルヴァン杯と天皇杯2冠獲得に貢献。在籍4年間でJリーグ優秀選手賞3度も受賞。187センチ、83キロ。