鹿島アントラーズがFW上田綺世(23)の今季3得点目などで湘南ベルマーレを逆転で下し、3連勝で3位に浮上した。

スイス人のレネ・バイラー監督(48)が今節からリーグ戦を指揮。前半に先制される重苦しい展開だったが、後半4分にショートカウンターから上田がペナルティーアーク付近から右足を振り抜き、強烈なミドル弾で同点に。後半19分にも、再びカウンターからMFファン・アラーノがFW鈴木のグラウンダーのクロスに合わせ、逆転勝ちした。

【関連表】J1順位表

バイラー監督は新型コロナウイルス感染症対策の、新規外国人の入国制限もあり、13日にようやくチームに合流。短い期間ながら、攻守でアグレッシブなサッカーを掲げ、意識付けしてきた。

狙い通りの縦に速いスタイルで得点を重ね、ホームで粘り強く勝ち点3を手にした。バイラー監督の主な一問一答は以下の通り。

-試合の総括を

バイラー監督 「厳しい試合だった。前半は苦しい状況の中で失点し、後半に修正して逆転できたのは良かった。僕にとって初のホームの試合。勝ちたかった。選手が結果として出してくれた」

-2得点は奪った瞬間に縦に速い攻撃の形だった

バイラー監督 「攻守の切りかえは現代サッカーで重要。守から攻、いかに攻めるかは現代サッカーでは重要。そういう意識で2得点が生まれた」

-後半に修正した部分は

バイラー監督 「細かいことは言えないが、気持ちを奮い立たせる声をかけた。ハーフタイムの15分を、僕を含めてコーチがうまく活用できた。それでよくなり、いい得点を取れたのは素晴らしいこと」

-同点ゴールを決めた上田選手。素晴らしいストライカーがチームにいることについて

バイラー監督 「高いポテンシャルを持っている選手。チームにいるのは喜ばしい。他の選手にも満足だし誇りを持っている。パスを供給するのは他の選手。全選手に対して誇りに思っている」【岩田千代巳】