鈴鹿のFWカズ(三浦知良、55)が、硬いピッチに苦しめられた。前々節が中止になり、前節も欠場したカズは、先月20日以来の先発出場。
序盤から細かくパスをつなぐ「鈴鹿スタイル」に貢献したが、枯芝で跳ね返りの大きいピッチに決定機は作れなかった。
スピードのある24歳の栗田マークアジェイと2トップを組んだカズは、中盤まで下がってパスをさばき、前線ではくさび役にもなった。他の選手との連係もよく「いいフィーリングでできた」と振り返りながらも「ペナルティエリアに入っていくアイデアがなかった。シュートもなかった」と決定機すら作れなかったことを悔しがった。
兄でもある三浦泰年監督(56)が目指すサッカーには近づいた。同監督の「栗田がスペースを使って、カズが”ため役”になる」とプランは見えた。もっとも、ゴールは奪えず痛いホームでの引き分け。カズは「勝ち点3が奪えずに悔しい」と1420人の観客の前での無得点を悔やんだ。
枯れた芝のピッチの硬さが、カズと鈴鹿を苦しめる。ホームとして使う四日市市中央陸上競技場の芝は枯れ、ボールが走らない上に不規則なバウンドも多い。地上戦で細かなパスをつなぐ鈴鹿にとっては明らかにマイナス。三浦監督も「ボールがはねる。少しもったいないと思う」とホームのピッチを残念がった。
カズも「それが、Jクラブがない県のウィークポイント。お金がかかることだけれど、改善していかないと」と、Jリーグを目指して訴えた。
カズはハーフタイムで交代し、移籍後初ゴールもお預け。三浦監督は気温25度の暑さの中で体力を考慮したことも明かし「カズのプレーを期待してくれるみなさんに、より多く彼のプレーを見せられればと思っている」と話していた。【荻島弘一】



