高校総体サッカー静岡大会が14日に開幕する。

シード校と各地区大会を勝ち抜いた計37校で頂点を争う。7年ぶり県大会出場となる掛川東(西部9位)は1回戦で三島北(東部9位)と対戦。一戦必勝で上位を目指す。

掛川東イレブンが「ナイン」から刺激を受けた。同校野球部は今春県大会で過去最高位となる3位になった。サッカー部と野球部は普段同じグラウンド内で練習している。主将のMF杉山蒼太(3年)は「(野球部は)身近な存在。次は自分たちが頑張らないといけないと思った」。運動部同士で切磋琢磨(せっさたくま)している「仲間」に負けじと、士気は上がっている。

チームは西部地区大会で手応えをつかんだ。最終ラインからボールをつなぐスタイルで戦い抜き、7年ぶりの県切符を獲得。攻撃で軸となったのは3トップの一角を担うMF向川典伽(てんが、3年)だ。武器は50メートル6秒1の俊足を生かしたドリブル。地区大会は7戦7発で「つなぎながら裏に抜ける動きがスムーズにできた。自信になった」と力を込めた。

1月の新人戦は県大会1回戦で静岡北に1-3で敗れた。杉山主将は「新人戦の悔しさもあるので、まずは初戦突破を目標にしたい」とチームの思いを代弁する。次はサッカー部が「掛東旋風」を巻き起こす。【神谷亮磨】