J1京都サンガのFW豊川雄太(27)が、完全復調をアピールした。
クラブ史上初のルヴァン杯(前身のナビスコ杯含む)1次リーグ突破を果たした18日柏戦から一夜明けた19日、京都・城陽市内で非公開調整した。
4月20日のルヴァン杯札幌戦で頭部を負傷し、脳振とうの疑いで長期離脱していた豊川は柏戦で復帰。中2日で迎える21日のリーグ広島戦(アウェー)に向けて意気込みを示した。
「(途中出場した柏戦は)思ったよりも動けた。(定位置)争いは常につきものだと思っているので、試合に出た時に、自分のやるべきことをやる。そのために仕上げていきたい」
頭部負傷後は復帰へのプログラムをこなしたが、しばらくは違和感が続いたという。
「思ったよりも長引きましたね。なかなか症状が治まらなかった。ヘディングをすると痛みが出るので、しばらくはヘディングができなかったし、次の日の朝に頭痛がひどかった」
現在は完治しており、プレーに支障はない。
ルヴァン杯はC組1位突破を果たし、プレーオフ(第1戦=6月4日、第2戦=同11日)は名古屋と対戦する。
チームはトーナメント制だった00年の4強を除けば、1次リーグ突破は初の快挙だ。
現在、9位につけるリーグ戦も4位柏とはわずか勝ち点3差。
次節6位広島戦(21日)に向け、曹貴裁(チョウ・キジェ)監督は「広島はスタイルが変わった中で、結果も出している。自分たちの力が試される試合」と言いつつ「全体の運動量と強度では(広島に)負けていない」とキッパリ。豊川も「この流れを大事にしたい」と気を引き締めた。