セレッソ大阪森島寛晃社長(50)が28日、元日本代表MF乾貴士(33)について、オンラインで緊急取材に応じた。

4月に規律違反を起こした乾は、クラブからの全処分が解けた5月16日以降も全体練習に合流していない。5月中旬以降、複数回の面談でクラブから練習合流を促したものの、物別れに終わっている。

両者の関係は事実上、修復不可能な状態で、途中退団の方向で調整に入ったことが分かっている。

森島社長は「これだけの期間が空いた中で、どういう形でもっていけるのか。本人もどのタイミングで、なかなか…(離脱してから)時間があく中で、自分とクラブ間との立ち位置的に、なかなか難しいものがある」と、苦しい胸の内を明かした。

森島社長は、あくまで乾について「復帰に向けて、いいタイミングでと話をしている」とし、その復帰、合流時期については「いつというのを、ぱっと言えればいいが」と明言を避けた。規律違反については、本人も反省しており「今回の件も、和解はしっかりできております」という。

ルール上は現在は移籍期間外で、次に移籍する場合は7月15日からになる。

 

【C大阪乾の問題経過】

▼4月5日 J1柏戦の後半途中に交代する際、スタッフに暴言を吐き、試合後も同様の行為をする。

▼10日 クラブは6日から乾に当面の謹慎処分を科したことを公表。練習場への立ち入りを禁止、同日のJ1神戸戦はベンチ外。

▼13日 森島社長が「規律(違反)を重く受け止めている」と初めて問題に言及。同日のルヴァン杯鹿島戦もベンチ外に。

▼14日 クラブが最終的な処分を発表。チームの規律、秩序を乱す行動が確認されたなどとし、今後公式戦6試合の出場停止(既に2試合欠場し、計8試合)に。この日から練習場への立ち入りは許可されるも、全体練習への参加は引き続き禁止。

▼5月14日 J1名古屋戦をもって全処分が解除。

▼16日 全体練習再開の日に乾は不参加。

▼17日 クラブが体調の影響で乾の当面の全体練習不参加を公表。

▼中旬 森島社長らクラブ幹部が乾との面談を複数回実施。練習合流を促すも物別れに終わる。

▼28日 森島社長が取材に応じ、乾との現状報告を行う。