帝京長岡が新潟明訓を1-0で破り、5大会ぶり(20年はコロナ禍で大会中止)の優勝を果たした。0-0の延長後半2分、後半途中出場のDF森健太朗(3年)が右CKをヘディングで合わせ、決勝点を奪った。4日の準決勝・北越戦から2日続けての延長戦をタフに戦い抜いたチームは6度目のインターハイ出場を手にした。
後半から途中出場したディフェンダーが激戦に終止符を打った。0-0で突入した延長戦の後半2分、森には得点の予感があった。「ヘディングはあまり得意じゃないけど『いけるな』と思った」と振り返る。FW岡村空(3年)が蹴った右CKにニアに飛び込むと、勢いそのままにヘディングシュートを逆サイドに突き刺した。「公式戦初得点。ここで来たかと思った」と、とびきりの笑顔を見せた。
チームは終始、ボール支配率を上げて敵陣に押し込んだ。だが、ここまで4試合無失点で勝ち上がってきた新潟明訓の堅守を崩すことができずにいた。ベンチスタートだった森は「ハラハラしたが、ワクワクもあった。交代で入ったらまずはしっかりした守備から」とイメージを膨らませ、後半30分から左DFでピッチに入った。「最初はフワフワしていたが次第に落ち着いてプレーできた」。1-0の試合最終盤は押し込まれる展開となったが冷静に対応。最終ラインで球際の強さを発揮した。
「春は先発で出場できることもあったけど、今はポジションを失った状態。取り返したい」と全体練習終了後は校内や近隣体育館のジムで腕回りと胸の筋肉量アップを図る。「全国は相手の強度もどんどん上がる。プレーと同様に努力を続ける」。
5大会ぶりに出場するインターハイでは、冬の全国選手権で2度果たしている4強超えを狙う。「うちは前線にいい選手がそろっているので、後ろがしっかり守って勝ち続けたい」と力を込めた。【小林忠】
◆帝京長岡・桑原航太主将(3年)「準決勝(北越戦)でPKを与えるなど迷惑を掛けたので、いつも以上に声を出してチームを鼓舞しようと思った。無失点で勝てたことは収穫。全国に向け、球際の強度をチーム全体で上げていく」



