J1清水のブラジル人MFホナウド(25)が9日、富士宮市立富丘小を訪問し、5年生146人に出張授業を行った。チームが静岡県と協力し、多文化共生の意識を高めてもらうことが目的。ブラジルの言語、地理、生活、文化などの情報を、県国際交流員と一緒に児童へ伝えた。

国土の面積が日本の23倍と聞いた児童からは、驚きの声が上がった。物価では炭酸飲料水の値段が120円と、日本と変わらないことにも、意外な表情を浮かべていた。ホナウドは難度の高いリフティングを披露。子供たちからの質問にも丁寧に答え、交流を満喫した。「このような機会は初めての経験。子供たちと触れ合える貴重な時間でした」と笑顔を見せた。

出張授業は、先月に静岡市内でFWチアゴ・サンタナ(29)が行い、今回が2回目。ホナウドは児童へ「夢を持ち、諦めないで頑張ってください」とエールを送った。【山口昌久】