コンサドーレ札幌は敵地で広島と1-1で引き分けた。前半34分にMF青木亮太(26)が先制ゴール。序盤からGK中野小次郎(23)の好セーブも目立ったが、後半に追いつかれた。準々決勝進出には3点差以上での勝利が条件だったが、4年連続の8強入りとはならなかった。

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ベスト8進出には届かなかった。3点差以上での勝利を目指した試合で1-1の引き分けに終わった。それでもペトロビッチ監督(64)は試合後「緊張感のあるゲームを最後まで続けることができた。選手たちはいい戦いを見せてくれたと思いますし、いいチャレンジができたんじゃないかと思う」と今大会のラストゲームを振り返った。

前半34分にMF青木がペナルティーエリア内から「あそこは落ち着きながらできた」と、右足でシュートをねじ込み先制ゴールを挙げた。8日の天皇杯2回戦に続く2試合連続の得点。調子は上向いており「リーグ戦もあるので、そこで得点できるように意識していきたい」と、折り返しを迎えるリーグ戦を見据えた。

120分の延長戦を戦ってから中2日。多くの選手が疲労の残る体で走り回った。8日の試合で後半から75分出場した青木のほか、MF金子拓郎(24)DF福森晃斗(29)と岡村大八(25)もこの日先発出場。福森は後半40分まで走り続け、そのほか3選手はフル出場を果たした。

ケガで離脱する選手も抱えながら、次は18日川崎Fとのリーグ戦に向かう。宮沢裕樹主将(32)は「今できるベストを尽くしているつもりだし、それがなかなか結果につながらないが、この状況を抜け出した時にチームとしてより1段階、2段階強くなっていけるように。自分たちの良さを出していけるように」と前を向いた。【山崎純一】

○…GK中野が好セーブを連発した。序盤から相手FWジュニオール・サントスのシュートを阻むなど、無失点を続けた。後半42分に同点弾を献上したが「徐々に自分のできることが増えてきて、自信になっている部分はある」と話した。ペトロビッチ監督は「若くて試合経験も少ないが、今日は素晴らしいプレーを見せてくれた。今後も成長していってくれれば」と期待を寄せた。