鹿島アントラーズは、セットプレーからの得点を守り切り、4試合ぶりの白星を挙げた。

日本代表FW上田綺世(23)は、10日のガーナ戦で左足を痛め12日に代表活動を離脱したが、この日は先発出場。2トップの相方のFW鈴木が出場停止で、MF和泉と2トップを組んだ。前半43分は得意の動きだしからシュート。相手GKの好セーブに阻まれ、得点はならなかったが攻守で90分、戦い抜いた。

代表活動中に鹿島はルヴァン杯で敗退。負けられないに1戦で1-0で勝ちきった。上田は「セットプレーで難しい試合をものにすることが大事。だれかがいないと勝てないでは話にならない。層が厚いチームこそいいチーム。そこは特に気にせずにできたと思う」と振り返った。

鈴木が不在の中で、ゴール前だけでなく、サイドで起点となりゲームをつくる場面もあり、上田の新しい引き出しも垣間見えた。「チームの流れの中で必要なプレーを選んでいる。今後もトライして増やしていけたら」と手応えを口にする。代表ではガーナ戦1試合のみの出場にとどまった。ここから鹿島で進化し、タイトルをもたらすことこそが、W杯カタール大会への道につながる。