セレッソ大阪は25日、本拠地ヨドコウ桜スタジアムで、期限付き移籍で獲得したタイ代表MFチャウワット・ビラチャード(26)の入団会見を開いた。

タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド(旧バンコク・グラスFC)に所属していた同選手は、この日午前に関西空港に到着し、そのまま大阪市内の練習場に出向き、仲間にあいさつ。その後の入団会見となった。タイの人気選手でもあり、会見はクラブの公式フェイスブックで生配信された。

4年前の18年にもC大阪に期限付き移籍していたチャウワットは、約4年ぶりの復帰に「日本での再挑戦は、自分でも貴重であり、チャンスをつかみとっていきたい。これからも努力してレベルを上げていきたい」と抱負を語った。

頭脳的なパスワークを得意とする左利きのボランチで、4年前はC大阪U-23の一員としてJ3のみに出場した。現在のC大阪では奥埜、原川に次ぐ3、4番手の座を目指すことになる。

「前回の日本で一番、学んだのはプロ意識。タイに帰国後もそれを守り続けて、自分の弱みを磨き上げていた。日本で学んだフィジカルやスピード、位置取りなど、タイで生かしてプレーできるようになった」

今年3月にタイ代表に初選出され、ネパールとのデビュー戦でゴールを決めている。昨季はタイ1部リーグで21試合に出場し、クラブ史上初の優勝、ACLでは同じく初のベスト16進出に貢献していた。

今回の期限付き移籍は今季末まで。森島寛晃社長(50)は「この加入で、チームの競争力が上がる」と歓迎した上で「公式戦で活躍してくれれば、来年につながる」と説明。チャウワットの完全移籍も視野に入れていることを示唆した。

 

◆チャウワット・ビラチャード 1996年6月23日、タイ・チェンマイ生まれ。母国のブリラムを皮切りに、バンコク・グラスFC(現BGパトゥム・ユナイテッド)から18年にC大阪へ期限付き移籍で加入、19年に母国復帰。U-16など各年代の代表に入り、今年3月のネパール戦でA代表初出場初得点。171センチ、63キロ。