新潟は千葉に1-2で敗れ、今季ホーム12戦目で初黒星を喫した。ホーム連勝も10でストップし、首位奪回を逃した。0-1の前半22分にMF島田譲(31)が右FKを直接たたき込んで同点としたが、後半15分に左CKから勝ち越しゴールを許した。その後は後半途中出場のMF伊藤涼太郎(24)、FW谷口海斗(26)を中心に攻め込むが追いつくことは出来なかった。新潟は14勝6分け5敗で勝ち点48のまま。中3日で迎える次節10日はアウェーで山口と対戦する。

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守りを固める千葉に真っ向勝負で挑んだ。1度はMF島田が右FKを豪快に直接をたたき込んで試合を振りだしに戻し、チームに勢いをつけた。ただ、先制を許した前半13分と、勝ち越し点献上の後半15分はともに警戒していたセットプレーからの失点だった。今季ホーム初黒星に試合後、選手はがっくりと肩を落とし厳しい表情のままスタジアムを1周した。

攻撃スタイルは貫いた。それでも勝利には届かなかった。1-2の後半40分、細かいパス交換からMF本間至恩(21)がチャンスを迎えるがシュートはバーの上。6分間のロスタイムも懸命に同点ゴールを狙い、敵陣に攻め込むが、統率の取れた千葉の堅い守備を崩すことは出来なかった。

千葉には敵地での前回対戦(3月30日)、終了間際に右CKから失点し、0-1で敗戦。攻撃では20回のファウルを受けてビルドアップがぶつ切れになり、流れを引き寄せることが出来なかった。試合前日の6日、松橋力蔵監督(53)は「真っ向勝負。質の高いサッカーで相手のプレスをはがし、ゴールを奪いにいく」とホームでのリベンジを宣言していた。前節2日のアウェー群馬戦(2-0)から先発5人を入れ替えた。チームは相手の激しいプレスを長短のパスでかいくぐり、決定機は何度も作り出すが、ゴールは島田の直接FKのみに終わった。

ホーム連勝は10でストップはしたが、リーグ戦はまだ中盤。順位は2位をキープした。中3日で迎える次節、山口に向けて気持ちを切り替える。【小林忠】

▽松橋監督「今節に向け、セットプレーを含めて質の高いトレーニングができていただけに非常に悔しい。『自分たちらしさ』を失わず、トライし続けていきたい」