日本クラブユースサッカー選手権(U-15)が、15日に北海道で開幕する。清水ジュニアユースは、グループリーグ初戦でガンバ大阪門真と対する。ゲームキャプテンのDF村上太郎(3年)が大会直前に負傷。無念の戦線離脱となった仲間の思いも背負って、6年ぶりの全国制覇を目指す。

チームの思いは1つになっている。村上に代わって主将を務めるMF市川幸優(こう、3年)は「(村上)太郎の分も頑張りたい」。守備の要でもあった村上は、右足中足骨のケガで11日に手術した。DFリーダーを欠く中での大会となるが、準備はできている。もともとボランチだった市川がセンターバックに入る布陣をテスト。「後ろで支えながらゲームをつくっていきたい」と力を込めた。

攻撃ではFW中村扇大(せお、3年)が引っ張る。サイドバックから転向した今季から才能が開花。所属する東海リーグでは14戦16得点と絶好調だ。クロスからの得点パターンが得意で「サイドバックだった経験が生きていると思う」。全国大会で狙うのは得点王。「毎試合得点が目標。キャプテンがいないのは痛いけれど、みんなで補って優勝したい」。団結して頂点を目指す。【神谷亮磨】