なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)DF清水梨紗(26=日テレ東京V)が、女子イングランド1部リーグのウェストハムに移籍することが27日、分かった。

すでに渡欧しており、近日中にも発表される見込み。ウェストハムには、同学年でなでしこジャパンのMF長谷川唯(25)も所属。来年のW杯へ向けて新たな挑戦に挑む。

右サイドバックとして存在感を見せる清水は、これまで代表53試合に出場し1得点。8強だった昨夏の東京五輪メンバーにも選ばれていた。昨年10月に発足した池田監督体制でも、中心選手として活躍。主に国内組で臨んだ7月の東アジアE-1選手権では、バイエルン・ミュンヘンのDF熊谷に代わってキャプテンマークを巻き、チームを統率した。

粘り強い守備だけでなく、圧倒的な運動量も大きな武器。スピードを生かしたドリブルでサイドを駆け上がり、正確なクロスで国際舞台でも何度も大きなチャンスをつくってきた。

日テレ・東京ベルディベレーザの下部組織であるメニーナで育った清水は、13年に昇格してからここまでベレーザ一筋。開幕まで1年を切った来年7~8月のW杯へ向けて、新天地でさらなる飛躍を目指す。

◆清水梨紗(しみず・りさ)1996年(平8)6月15日生まれ、兵庫県出身。神戸コスモスFC-FCすすき野レディース-日テレ・メニーナ-日テレ・東京Vベレーザ。国際Aマッチ53試合1得点。160センチ、47キロ。

◆ウェストハム・ユナイテッドLFC 91年に創設されたロンドンをホームタウンとするチーム。18-19年シーズンから、イングランド1部女子スーパーリーグに所属する。ウェストハムでプレーする日本人はMF長谷川が初めて。同リーグでプレーする日本人は、アーセナルFW岩渕、長谷川、清水の3人となった。