WEリーグ新潟レディース(L)のFW道上彩花(28)がチーム1号ゴールを奪い、チームを今季初勝利に導く。

今日26日のホーム・ノジマ相模原戦に備え、25日は聖籠町での最終調整。チームはここまで無得点、3失点で開幕3連敗中と力を発揮できずにいる。だが、約3週間あったリーグ中断期間で攻守両面の戦術を再確認した。上昇気流に乗るためにも新潟Lのストライカーが豪快にネットを揺らすつもりだ。

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エース道上が貪欲に、そして柔軟に初ゴールを狙う。この日は約1時間半、軽めのメニューで汗を流した。クロスを合わせるシュート練習では何度もネットを揺らし、コンディションの良さをアピールした。ノジマ相模原戦へは「得点は常に狙う。ただ、そこに固執しすぎると周りが見えなくなるので、仲間も使いながらゴールに向かいたい」とゴールシーンを頭に描く。

チームは開幕から3戦ノーゴールが続き、3連敗で最下位。ホームでの前節マイナビ仙台戦(5日)ではチャンスは多く作ったが、決めきれずに0-1で敗れた。その後、リーグ戦は中断期間に突入。その期間で攻守両面で共通理解を深めた。「1回リセットできたし、勝つための準備ができた。あとは楽しんでプレーすること」と道上の表情は明るい。

自宅ではW杯カタール大会を観戦。同じFWのポーランド代表レバンドフスキやポルトガル代表ロナウドら名選手のプレーから刺激を受ける。「すごい選手でもシュートを外すことはある。どんな状況でも力まず、質にこだわっていく」。

リーグ再開初戦で今季初白星をつかみ、最下位からの巻き返しへ、道上にはゴール量産の期待が懸かる。「(個人としてもチームとしても)いつかは入るし、ひとつ決まれば状況は変わる。チャンスで決めきりたい」。昨季リーグ得点ランク4位タイの8得点をマークしたストライカーが目を覚ます時が来た。【小林忠】