第101回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。4年ぶり2度目の出場で全国初勝利を目指す浜松開誠館(静岡)は、31日の2回戦で大津(熊本)と対戦(埼玉・浦和駒場スタジアム、午後2時10分)。日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 新しい景色へ」と題して、チームの顔触れを連載する。
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FW坂上輝(あきら、3年)は不動のエースとしてチームを引っ張っている。180センチの屈強な体格を生かしたプレーで起点を作り、守備では前線から献身的にボールを追いかける。代えが利かない選手の1人だ。県選手権では静岡学園との準決勝で同点ゴールをマーク。公式戦で約4カ月ぶりに挙げたゴールが完全復活への手応えになった。
「あの得点で自信を取り戻すことができた」。今年7月には右膝後十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。3カ月以上に及んだリハビリ期間に筋トレなどで上半身を強化。当たり負けない体を作り、成長してピッチに戻ってきた。
もともとは守備的なポジションが本職だったが、今年からFWに転向。「相手のDFが嫌なことは自分が一番分かっている」と自身の経験を生かしている。全国では「毎試合点を取ってチームに貢献したい」。坂上が輝けば、おのずとチームの勝利も見えてくる。【神谷亮磨】
◆坂上輝(さかうえ・あきら)2004年(平16)12月2日、大阪府生まれ。小1からIRIS生野(大阪)でサッカーを始め、中学まで同チームでプレー。家族は両親、兄。180センチ、71キロ。右利き。血液型B。
MF若尾直哉(3年)はスコアを動かすチャンスメーカーだ。右サイドを何度も上下動するスタミナは小学校時代から際立っていた。校内のマラソン大会では1年生ながら優勝し、6年連続1位の偉業を成し遂げた。天竜中ではサッカー部と陸上部を兼任し、駅伝にも出場。50メートル走も6秒2の俊足と、身体能力はずばぬけている。チームでの役目はサイドを突破し、クロスからゴールを演出すること。「僕の仕事はそれしかないと思っている。全国でもそこで勝負したい」と力強く話した。
同校でも数少ない中体連出身。中学時代は目立った成績を残せなかったが、人一倍の努力で先発を勝ち取った。普段の練習では最後までグラウンドに残り、武器でもあるクロス練習を繰り返してきた。若尾は「勝つために自分の仕事を全うしたい」。主戦場の右サイドから勝利への活路を見いだす。
◆若尾直哉(わかお・なおや)2004年(平16)8月4日、浜松市生まれ。小1から中ノ町SSSでサッカーを始め、中学時代は天竜中でプレー。家族は両親、兄、妹。171センチ、64キロ。右利き。血液型O。



