浦和レッズの選手たちが、ファンの熱を直に感じた。9日、FW興梠慎三(36)、MF岩尾憲(34)、MF堀内陽太(18)、三菱重工浦和レッズレディースFW菅沢優衣香(32)が浦和駅周辺の商店を歩いて回り、ポスターを貼りながら交流した。

現役の選手が商店に出向きあいさつ回りをするのは、クラブ初の試み。コロナ禍でサポーターと触れ合う場が減る中、選手側からの希望で実現した。訪問した商店の人たちはもちろん、道行く人も選手から手を振られると、驚きの声とともに喜んだ。岩尾は「人と人として向き合うことで活力が生まれる。こういう機会が増えていけばいいと思います。生活とフットボールがつながっていけばいいなと思う」と話した。

札幌への期限付き移籍から2年ぶりに復帰し「帰ってきてくれてよかった」と温かい声をかけられた興梠は、「ピッチでタイトルを取ることが一番求められている。期待に応えられるように頑張りたい。満員の埼スタでまた試合をやりたいので、今回触れ合いができてすごく良かった」。直接感じたサポートをエネルギーに、シーズン開幕へ-。今度は最高の結果を手土産に、浦和の街を歩きたい。【磯綾乃】