ジュビロ磐田は0-1でJ1横浜に完封負けし、グループステージ敗退が決まった。

1点を追う後半開始からU-18所属で2種登録されているMF川合徳孟(とくも、16)が出場。プロデビューとなった期待のホープがクラブ最年少出場記録を更新するも、チームは無得点に終わった。清水は0-6でJ1川崎Fに完敗した。

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またしても立ち上がりを狙われた。磐田は前半7分、セットプレーから先制点を献上。リーグ戦で課題となっている試合序盤の失点で追う展開を強いられた。その後も相手のスピーディーなパス回しに翻弄(ほんろう)され、防戦一方。味方の負傷退場で急きょ出番が回ってきたFW後藤啓介(17)が右足ミドルで狙うも、ゴールとはならなかった。前半は0-1。劣勢の中で指揮官は大胆な采配を見せた。

横内昭展監督(55)は後半開始からMF川合を投入。あどけなさが残る高校2年生は16歳1カ月16日でのプロデビュー戦となり、MF山本康裕(33)が持つクラブの最年少出場記録(16歳10カ月25日)を17年ぶりに更新した。

川合は前線からの積極的な守備を見せると、同18分には右サイドで絶妙なスルーパスを披露した。同30分にもクロスからチャンスを演出。39分にはエリア外から積極的にミドルを狙うなど、堂々としたプレーで攻撃を活性化させた。

指揮官は16日のリーグ熊本戦から先発9人を変更。昨季のJ1王者相手にフレッシュなメンバーで臨んだ。送り出した選手には「恐れず勇気を持ってトライしてほしい」。負ければグループステージ敗退の可能性が濃厚となる一戦も「無駄な試合は1試合もない」と位置付けて勝負にこだわった。

だが、攻撃陣は無得点のまま敗戦。グループステージ4連敗で無念の敗退が決まった。【神谷亮磨】