鹿島アントラーズのMF名古新太郎(27)が5日、4連勝を目指すセレッソ大阪戦(7日、ヨドコウ)に向け取材に応じ、チームのベース確立へ自信を見せた。

名古は4月23日の第9節・アルビレックス新潟戦で先発をつかむと、チームはそこから、3戦連続無失点で3連勝。「チームとしてやることがはっきりした。守備の面で強度が高いし、自分たちが崩れなければ簡単にはやられないという雰囲気は出ている」と手応えを口にし、その要因として「チームとしてベースができた上で、試合の中で修正する部分は声かけながらやれている」と分析した。

名古は21年夏から、けがに苦しんできた。湘南ベルマーレ在籍時の21年8月に左腓骨(ひこつ)筋腱(けん)亜脱臼で離脱。21年12月に手術を受けるも完治せず、鹿島に復帰した22年5月に再手術した。リハビリ期間はトータルで1年1カ月。サッカーができなくなる不安を抱える日々だったが、昨年9月の京都戦で復帰。今季もベンチ外が続いていたが、新潟戦での先発抜てきに応え、鹿島の主力としてプレーを続けている。

名古は「今、サッカーができている環境、自分の立ち位置を幸せに感じている。日ごろの練習も含め、1日1日をかみしめながらやっています」と充実感を口にする。

C大阪は前節でガンバ大阪との「大阪ダービー」に競り勝って勢いがある。名古は「前線にすごくいい選手がいて、守備も固めながらやってくるチーム。苦しい試合になる。自分たちのスタイルをやりながらゴールを目指していければ」と4連勝へ照準を合わせた。