4戦連続無失点で4連勝と波に乗る鹿島アントラーズは、14日に「Jリーグ30周年記念」として国立競技場で名古屋グランパスと対戦する。FW鈴木優磨(27)が12日、取材に応じ、自身初のサッカーの聖地でのプレーに意欲を示した。

国立での記念試合に「選手はいつも通りの試合で気持ち的な変化は特別にはない」と平常心を強調も「たくさんのお客さんが入ってやりがいを感じられる場所だと思う。そこでできるのは僕にとっても今後のサッカー人生において大きな財産かなと思います」と期待を膨らませる。

鈴木は1996年(平8)生まれ。Jリーグが開幕した93年は生を受ける前だった。それでも、小学生時代から鹿島のスクールに通い、鹿島が開幕の名古屋戦で、ジーコ氏がハットトリックを決めて快勝した試合は何度も目にしてきた。「ジーコさんがハットトリックした試合は目に入ってくる回数が多い。あの試合は、自分の脳にも刻まれていますね」と明かす。

それから30年。93年の開幕と同じカードが実現。名古屋は現在、リーグ最少失点タイ(8失点)で堅守を誇り、前線には決定力のあるFWが並ぶ。鈴木は先制点の重要性を挙げ、鹿島の強みである流動的な攻撃で、名古屋の守備に風穴を開けるイメージを持つ。

渋谷のハチ公前には、30周年記念試合の広告として、ジーコ氏と鈴木がメーンビジュアルになっている看板も掲げられている。ジーコ氏のように、鈴木がチームを5連勝へと導く。