セレッソ大阪は28日、リーグ戦で今季初の3連勝を懸けてホームで横浜FCと戦う。

2連勝で現在6位に浮上したC大阪はルヴァン杯を含めれば、公式戦3試合連続で無失点中と守備が絶好調。その快進撃は元日本代表のDF進藤亮佑(26)が、5月14日京都戦で今季リーグ戦初先発を果たしてからだった。ここ3試合の公式戦はすべて背番号3がフル出場している。

横浜FC戦でも先発が確実な進藤は27日、オンラインで取材に応じ、意気込みを語った。

「自分たちが、失点の可能性を少しでも減らせる選択肢をとれるか。今は11人全員が、0で終われる可能性が高い選択ができている。そこは継続してやっていきたい」

リーグ戦は今季ここまで9試合出場も、北海道コンサドーレ札幌から移籍した21年以降は本来のセンターバック(CB)だけでなく、サイドバックなどチームの隙間を埋める役割をしいられた。故障もあり、まさかの控えが続いた。

今季も序盤は控えに甘んじたが、DFマテイヨニッチのけがで先発が巡ってきた今回はエンジン全開、CBで輝き続ける。

「僕に限らず、試合に出られていない選手は自分に矢印を向けないといけない。心のどこかで『監督、俺のこと全然分かってないな』という反骨心を持つこと。小菊監督もそれを持ってくれと言っている。そこですね、僕が大事にしていたところは」

比較的控えめな選手が多いC大阪の中で、常に言動でギラつきを示す進藤。移籍3年目にして、ようやく本領を発揮する。それは普段の練習で控え組に回された時から、反骨心を植え付けていたという。

「チームの和を乱すそぶりは見せてはいけないが、頭の片隅に、こいつより俺の方が絶対いいでしょと、それしか考えていなかった。先発組が全然、うまくいっていない時の紅白戦は楽しくて」

進藤流の独特の言い回しだ。

札幌市で生まれ育ち、C大阪への移籍で初めて北海道から離れた26歳。オフの日に大阪市内の繁華街に出ると人の多さに根負けし、すぐに帰宅するという。J1通算121試合出場を誇る実力派が、リーグ戦3連勝&公式戦4試合連続の無失点に貢献する。