ヴィッセル神戸は2日、翌日に控える川崎フロンターレ戦に向けて、神戸市西区のいぶきの森球技場で調整した。

5月27日のFC東京戦で負傷交代したDF山川哲史(25)が離脱。最終ラインの主力を欠き、吉田孝行監督(46)は「単純に人数が少ないので、自分としても多くの選択肢がない」と話した。同じく前節に負傷して今週別メニュー調整となっていたDF本多勇喜(32)は、負傷箇所が鼻ということもあり出場できそうなのは朗報だが、調子を上げている川崎Fを厳しい状態で迎えることにはなりそうだ。

現在の川崎Fについて、指揮官は「前節ぐらいから、本来の川崎の調子が出てきている。昨季と違ってGKが高い位置まで出てビルドアップに参加する」と警戒。前線のプレッシングの調整がうまくはまるかどうかが、主導権を握るポイントになりそうだ。

20年、21年とJ1連覇した相手との一戦は、現在首位の神戸にとって良い力試しの機会と考えている。MF汰木康也(27)は、「今までこんなにハイプレスを掛けたことはなかった。今の自分たちのスタイルが、ポゼッションスタイルのチームとやった時にどうなるかすごく楽しみ」。

これまで浦和レッズ、横浜F・マリノス、名古屋グランパスといったJ優勝経験のある相手に悔いの残る試合をしてきたが、「修正するところはしてきた」と汰木。ここで充実した内容で勝利という結果を残すことで、より自信を深めたい。