鹿島アントラーズは4日、2日のレフェリーブリーフィングで鹿島の選手名を特定する形で苦言を呈したことを受け、日本サッカー協会(JFA)の審判委員会に抗議文を提出したことを発表した。

レフェリーブリーフィングで、日本サッカー協会の扇谷健司審判委員長が、5月14日に国立競技場で行われた第13節「鹿島-名古屋」で、鹿島の選手が得点後に主審をにらみ付けた行為に対し「非常に大きな問題。レフェリーがしっかり対応しないといけない」と苦言を呈していた。

鹿島の抗議文提出に対する説明は以下の通り。

「抗議文は、6月2日(金)にJFA審判委員会が実施したレフェリーブリーフィングにおいて、弊クラブ所属の選手名を特定する形で発出されたコメントに対するものです。同委員会のコメントは、名古屋グランパス戦における当該選手の行為について言及されたもので、複数の報道機関やメディアを通じて拡散され、ウェブ媒体やSNSなどで同選手への批判が集まる状況となっております。

当該選手の行為について、クラブからは試合後に本人へ厳重注意を行いました。一方、試合日から本日に至るまで、同委員会からクラブならびに選手への注意などは受けておりません。それにも関わらず、公式戦直前のタイミングでレフェリーブリーフィングでコメントが発出されたこと、同ブリーフィングにおける各種コメントにおいて審判員が特定される表現や発言が避けられている中で、当該選手の行為については選手名が特定されていることをクラブとして問題視し、同様の事象発生を防ぐためにも、正式に抗議いたしました。

クラブでは今後もフェアプレーの精神を持ち、審判団とより良い関係を構築しながら、日本サッカー界の発展に貢献していくよう努めてまいります」