全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー競技大会が29日に開幕する。2大会連続7度目出場の帝京長岡は1回戦で明桜(秋田)と対戦する。注目はFW堀颯汰主将と、MF山村朔冬(ともに3年)。堀はリズミカルなドリブル突破を武器にゴールに迫り、山村は両足を巧みに使いゲームをコントロールする。あうんの呼吸を見せるコンビが攻撃をけん引し、開催地・北海道で「帝長旋風」を巻き起こす。
◇ ◇ ◇
帝京長岡のエースナンバー、「14」を背負う主将が全国を切り裂く。滑らかなドリブルで敵陣に攻め込む堀。左ウイングを得意とするが、2年夏からFWでもプレーし、得点力をアップした。主戦場のプリンスリーグ北信越1部ではリーグ得点ランク首位の同校FW新納大吾(2年)と1差の11得点をマークする。「今年は数字にこだわる。インターハイでは全試合でゴールを奪い、得点王を目指す」と意気込む。
冷静な判断と正確な両足キックでゲームコントロールする山村は中盤ならどの位置でもプレーできる。最終ラインと前線をつなぐ役割を担い、ゴール前では発想豊かなラストパスだけでなく、強烈なシュートで決定機に関わる。セットプレーのキッカーも務めるチャンスメーカーも「得点に関わるプレーを連発したい」と目力は強い。
2人ともに前回大会に出場。2回戦の東山戦(京都)では堀が先制点を挙げたが、後半に4失点して1-4で敗れた。帝京長岡はその後、冬の全国選手権出場を逃し、プレミアリーグ参入プレーオフ2回戦でも尚志(福島)に1-2で競り負けた。堀は「夏がどれだけ大事が思い知らされた。勝ち上がって、いい夏にして冬につなげたい」と言う。
今チームの武器は得点力。プリンスリーグでは12試合で54ゴールを奪う。特に山村と堀のホットラインは破壊力抜群。山村は堀を「1対1にさせるパスを出せば必ず抜く」と話せば、堀も「(山村は)いい動きだしをすれば必ずパスが来る」と信頼し合う。初戦を突破すれば30日の2回戦でシードの旭川実(北海道)と顔を合わせる。「2回戦からプレミア勢との試合が続くので、初戦を突破して自分たちの力をぶつけたい。(決勝まで)6試合やって日本一になる」と2人の思いは同じだ。【小林忠】
◆堀颯汰(ほり・そうた)2005年(平17)6月29日、岐阜県出身。小2で地元少年団でサッカーを始め、小3からボールコントロールに特化したFC・DRACHE所属。中学時代はFCフェルボール愛知に所属。帝京長岡では1年からトップチーム入り。177センチ、60キロ。利き足は右。
◆山村朔冬(やまむら・さくと)2006年(平18)1月25日生まれ、大阪市出身。4歳でサッカーを始め、小1~6年は新金岡FCでプレー。賢明学院中2年時には全国中学校サッカー大会に出場し、16強入り。帝京長岡では1年からトップチーム入り。170センチ、60キロ。利き足は右。



