J2清水エスパルスDF高橋祐治(30)が、かつての戦友を封じてチームを勝利に導く。

24日のホーム甲府戦に備え、22日は静岡市内で調整した。甲府の警戒すべき選手は今夏チームに加入したブラジル人FWクリスティアーノ(36)。高橋はJ1柏時代に2年間チームメートだった助っ人の特徴を理解しており、「フリーにすると何でもできる選手。活躍させないように最後まで気をつけたい」と表情を引き締めた。

現在、3試合連続無失点中。守備の安定が成績に結びついている。好調の要因は「前の選手がしっかりやってくれているおかげ。切り替えと球際の部分もできている」。前線からの連動したハイプレスと攻守の切り替えで堅守を維持。甲府戦に向けた練習では自陣でブロックを作る新たなオプションにもトライし、さらなる守備力の向上を図った。

前節金沢戦の勝利でチームは今季初めてJ1自動昇格圏の2位に浮上した。残り7試合を勝ち続ければ自力で目標を達成できる順位につけている。高橋は「サッカーの本質で相手を上回れれば、ゼロに抑えられる」と今季初の4戦連続完封を見据えた。【神谷亮磨】

○…秋葉忠宏監督(47)は敵将との対戦を心待ちにした。甲府の篠田善之監督(52)は昨季まで清水でコーチを務めていた。現役時代は福岡で1年間チームメート。監督としては初対戦で、「楽しみな部分はある」。2位に浮上し、今季初めて追われる立場となったが、気負いはない。指揮官は「まだ上に町田がいるので我々はまだ追う立場。最高の準備をして必ず勝ちたい」と気を引き締めた。