川崎フロンターレが湘南ベルマーレとの「神奈川ダービー」に2-0で勝利し、-3連勝を飾った。

前半11分にFW山田新(23)が先制点を奪うと、同39分にもMF瀬川祐輔(29)が獲得したPKをFWレアンドロ・ダミアン(34)が決めてリードを広げた。

FC東京との“多摩川クラシコ”、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦のジョホール・ダルル・タクジム(JDT)という過酷な3連戦を最高の形で乗り切った。

クラブは今季、国立で前半戦のFC東京、8月のバイエルン・ミュンヘンと2度戦い、いずれも敗れていたが、三度目の正直で勝利を収めた。

今季はケガの影響で出遅れていたダミアンが勝利を呼び込んだ。21年に得点王&MVPを獲得した34歳は、今季初ゴールに加え、先制点の場面でも起点となった。「すごくうれしく思っています。昨シーズンからのケガがなかなかいい状態にならず、ほんとここ最近やっとコンディションが上がってきて、いい状態になっていて、いつも通り、昔ゴールしていたことをやっとできはじめた感覚があります」とホッとした表情を浮かべた。

PKの場面で、1度は相手GKにセーブされるも、ダミアンが蹴る前にGKが動いていたとしてやり直しに。2度目はきっちり沈めた。「キーパーの動きを見ようと思った。ただ向こうも待った中で、向こうがすこし早めに動いた。2本目は動きを彼の動きを見て蹴ろうと思ったら、彼がまたちょっと早く動いたので冷静に決めることができました」と振り返った。

元フランス代表のゴミス(38)が加入するなど、FW陣のレギュラー競いは激化するが、「そこは特に意識していません。今までも(小林)悠というすばらしい選手がいましたし」と言い切った。続けて「まあチームにとっては、いい形なんじゃないかなと思います。監督もたくさんオプションが増えていいのかなと。最後までチームのために戦いたいと思います」と力を込めた。