清水エスパルスは0-0でヴァンフォーレ甲府と引き分け、ホームで最低限の勝ち点を積み上げた。攻撃での見せ場は少なかったものの、守備は今季初の4試合連続無失点。クラブ新記録の14試合負けなし(9勝5分け)で2位を死守した。アウェーのジュビロ磐田は1-2でファジアーノ岡山に逆転負け。藤枝MYFCは東京ヴェルディと2ー2で引き分けた。

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磐田が下位との負けられない一戦を落とした。昇格プレーオフ出場圏を狙う岡山に屈し、勝ち点を奪えず。自動昇格圏への返り咲きに足踏みした。

負けはしたが、序盤で狙い通りの攻撃を展開した。前半7分、左から中央に入れるとショートパスでつないだ。ゴール前に出たこぼれ球を後方から走り込んだDF松原后(27=浜松開誠館高出)が左足で押し込み先制。入りについて横内昭展監督(55)は「準備してきたことをうまく表現できた」と振り返った。

しかし互角の攻守で張り合ってきた相手から、主導権を奪いきれなかった。同37分に同点ゴールを許すと、後半ではピンチを招く回数を増やした。その間、何度か決定機をつくるも決めきれず。同31分には相手に右CKのチャンスを与え、中央に入った球を頭でねじ込まれた。控えの投入で終盤での形勢逆転を狙うも、かなわなかった。

指揮官は「痛い敗戦になった」と唇をかんだ。残り6戦、負けられない戦いが続く。次節では昇格プレーオフ出場圏に踏みとどまる6位V・ファーレン長崎をホームに迎える。横内監督は次戦に向けて「しっかり準備するだけ」と顔を上げた。