首位ヴィッセル神戸が2位横浜Fマリノスとの頂上決戦を制し、悲願のリーグ制覇に前進した。前半23分にFW大迫勇也(33)がPKで先制すると、同43分にFW武藤嘉紀(31)が右CKからヘディング弾。6月の福岡戦以来となるアベックゴールで勝ち点を58に伸ばし、横浜との差を「4」に広げた。

    ◇  ◇  ◇

今季の覇権を占う大一番で、神戸の頼れるWエースが試合を決めた。

前半19分にDF酒井の右クロスをゴール前で大迫が頭で落とし、武藤がボレーを狙う。シュートブロックに入ったDFの足裏が入ったとして、2人の迫力でPKを獲得すると、これを同23分に大迫がゴール右に決めて自身4試合ぶりのゴール。吉田監督の「大事な試合で決めるのがサコ(大迫)」という期待通りの働きを見せた。

大迫はこれで渡独前の13年に挙げた19得点を上回り、自身初の20ゴール。神戸では97年に永島昭浩の22得点以来26年ぶり2人目となる節目の1点で、チームを勢いづけた。

前節C大阪戦で取り戻したハードな戦いを展開した神戸は、その後も前年王者相手に堂々の戦い。同43分にはDF初瀬の右CKに武藤が素早く反応し、横浜DFより早いタイミングでジャンプ。制空権を得ると、巧みに頭でゴール右ネットを揺らした。

4月の対戦では2-0から3失点して敗れ、優勝経験チームとの差を痛感した神戸だったが、この日は指揮官の「自分たちが今までやってきたサッカーを出せるかどうか」という狙い通り、最後まで走り続けることで横浜に得点をを許さなかった。

春からの成長も感じさせる勝負強さで、対横浜戦の連敗を5でストップ。港町同士の決戦を制し、頂点に向けて大きくかじを切った神戸の優勝が、いよいよ現実的なものになってきた。

【動画】神戸大迫勇也、首位攻防戦で神戸先制ゴール!武藤嘉紀が得たPKをエースが冷静に沈める