J2首位の町田ゼルビアが、前節19位のいわきFCに2-3で敗れた。
勝てば、他カードの結果次第でクラブ初となるJ1昇格に王手がかかった一戦。前半31分に自陣ペナルティーエリア手前で与えたFKを、いわきのDF山下優人に直接決められて先制を許すと、同41分にもFW谷村海那に豪快なミドルシュートを決められた。
約1カ月ぶりのホーム戦で、試合前から多くのサポーターがチームを出迎えた。黒田剛監督は「気持ちが熱くなるし、我々が戦っているときに声をからしながら休むことなく、我々を刺激、バックアップしてくれる。だからこそ、J1のステージに連れて行きたいという思いが強くなる。ありがたいし、今日も頑張ろうという気持ちになった」と話していた。
だが、序盤からいわきの粘り強い守備と速攻に苦しみ、前半に2失点。チームの武器にしているロングスローを含めたセットプレーでゴールを狙ったものの不発に終わり、前半のシュート数も2-5と劣勢だった。
後半開始からMFバスケス・バイロンらを投入し、巻き返しを狙ったが、後半1分にショートカウンターから攻め上がった、いわきのDF遠藤凌に3点目を奪われた。それでも、ホームで負けるわけにはいかない町田は後半6分に左CKをDFチャン・ミンギュが頭で合わせて1点を返し、同40分にFWミッチェル・デュークが右からのクロスを押し込んで1点差に迫った。だが、反撃はそこまで。町田は今季3度目の3失点で敗れた。