サッカー元日本代表でJ2町田ゼルビアに所属するDF太田宏介(36)が3日、東京都内で会見を開き、「だめだもう泣いちゃってる。こういうの弱いんだよな」と冒頭から目を潤ませながら「このたび、私、太田宏介は18年間の現役を引退することを決意しました」と現役引退を発表した。

以下、会見での一問一答。

-FC東京でも指導を受けたランコ・ポポビッチ監督について

太田 ポポビッチ監督には今のプレースタイルの土台となるセットプレーだったり、クロスの部分をたくさん教わりました。ポポさんと出会ったのが24、25歳くらいだったと思うんですけど、それまでの横浜FC。清水エスパルスではセットプレーキッカーとして蹴ることもなかったですし。ただキックの自信はありましたけど、チームには素晴らしいキッカーがたくさんいた中でポポビッチさんと出会い、とにかく自信持って蹴ってみろと言われ。その週の多摩川クラシコだったんですけど、等々力競技場で川崎フロンターレを相手に直接フリーキックを決めることができた。やっぱり若い選手って、一つの成功体験がとても大きな自信になるので、その後のフリーキックでのゴールも増やせました。太田宏介といえばというイメージというか。そういうところにも本当にポポさんの助言、アドバイスがあったからこそ、今こうして長いキャリアを築けたと思っています。フリーキックを決めた後のポポさんとのハグ、そしてほっぺにされたチューは今でも忘れません。

-今季なかなか試合に絡めない中で、チームにどういう貢献をしてきたか。今季残り試合でどういう形でチームに力を与えていきたいか

太田 今シーズンは黒田監督を迎えて、選手も大きく入れ替わったシーズンです。始動してから監督は本当にチームをまとめること、結束すること、一つの目標、J2優勝J1昇格に向けて、とにかくみんながまとまること、それがぶれないこと、それをずっとミーティングでも練習でも常におっしゃっていて。そんな中で試合に出る選手、出られない選手がいるんですね。僕自身はずっと若い頃からわりと試合にずっと出続けてきた方ですけども、そんな中で出場機会が少なくなっていったベテランの選手たちとか、たくさん見てきて。やっぱり本当に成功されてる方って、そういう中でもやることを変えないし、ふてくされたり、チームにとってマイナスな行動、姿勢、言動を出さないし。そういう先輩たちを見てきて、自分は出場機会がなくても、チームが勝てるように、まとまるように、みんながもっとモチベーションを上げられるように、声かけをするとか、シンプルに練習を盛り上げるとか、そういうことを意識してやってきました。今こうしてゼルビアが昇格争いできているのも、自分がやってきたことは間違いないっていう自負がありますし、自信を持ってます。今日まだ10月はじめなので、最終戦まであと1カ月半。やっぱりプレーヤーとしては、1分でも長くピッチに立ちたいという思いは変わりません。ポジション争いをやりながらも、チームをうまくまとめて、とにかくポジティブな空気を作ること。良い状態で試合に臨めること、そういうのを意識して、チームのためにやっていきたいと思ってます。