セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(34)が28日、大阪城西の丸庭園大阪迎賓館で開かれた、クラブの設立30周年記念の記者会見終了後、改めて取材に応じ、熱い胸の内を語った。

今季は12年半ぶりに欧州から古巣に復帰。ここまでチーム唯一の全33試合に出場し、上位争いに貢献してきた。既に来季のクラブ残留を明言していた背番号8は、復帰2年目の来季へ新たな思いを口にした。

-派手なピンク色の新ユニホームの感想は

香川 かなり攻めたなと。クラブのカラーをこれだけ全面に出している。さらにピンクという意味では、なかなかない色で特徴的。世界的にもパッと浮かぶのは、メッシのインテルマイアミくらい。なので、インパクトはすごくある。だからこそ、結果はどうか、節目の年(24年シーズン)はしっかり残さないといけない。

-森島社長も新たにチームの方向性を語った

香川 やはりここ数年、本当にC大阪は成長しているが、ただリーグ優勝ができていない。この前、神戸が初めてしたが、この5、6年に関しては横浜と川崎F(ばかり)。今季僕もJリーグに戻ってきて、そういうところの土台みたいな、本質がしっかりついているチームは、結果が出ているのかなと感じている。今季Jリーグで大きな差は感じなかったが、やはり勝負どころ、細かいところを徹底してやれているチーム、土台があるチームは大一番に強い印象は非常に受けた。それを来季に生かしていかないといけない。それは僕らプロレベルで、そこの本質を見極めて成長していければ、おのずと明るい未来は出てくると思う。いかに本気になってやれるか。

-本質とは

香川 サッカー以外に選手、監督だけではなく、クラブ、ファン、サポーター、スタジアムの雰囲気を含め、強いチームには必ず、すべての面でプロ意識を持っていかないと、そう簡単にリーグ優勝や、大きなものを成し遂げることはできない。そこは本当にこだわらないといけない。

-神戸の強さは

香川 ありましたね。もちろん彼らの個の力、代表、海外経験を含めて選手があんなにいたら、逆に優勝して当然という見方もできるかもしれないが、やはり彼らがチームにもたらす影響力、(自分と)身近に代表でもやってきた選手(MF山口蛍やFW大迫勇也ら)が多いので、ピッチの上で感じたし、個の強さ、キャラクター、パーソナリティーを含めて、ああいうチームは非常に強い。神戸とは今年練習試合を含めてよくやっていたので、シーズンが進むにつれて、そこの土台がより確固たるものになっていると感じた。それはたぶん、選手も強さをチームに非常に大きく影響を及ぼしている。僕もそうだが、そういうところは、僕もチームに求めていきたいし、責任を負いたいという気持ちが強い。

-やるべきことをやれば来季、その差は埋まる

香川 神戸が優勝したり、なんやろなあ、本当に紙一重だと思う。その紙一重にこだわらないと、J3に落ちるかもしれないし、優勝するかもしれない。それはどのチームもJリーグを見ていて、タイトルを取る可能性を秘めている。そこを、足元を見つめてやらないと、痛い目に遭うのは間違いない。謙虚にやっていきたい。

-復帰即30周年で自身の役割は

香川 役割は僕自身がピッチの上で練習を含めて、大前提としてパフォーマンスを示すこと。今年はけがなくやれているのは非常にいいことで、その中では監督、コーチ、メディカルスタッフみんなの支え、信頼を強く感じているので、もっと結果として示していきたい思いは、試合の中で強くなった。その責任を背負える喜びも同時に感じているので、さっきも言ったが、毎日が闘いで、毎日の練習で全力を尽くさないと、きっと大きなものは成し遂げられない。そういう選手をもっと、僕はC大阪に必要なのかな、そういう気持ちをもっと、みんなに持ってもらえるように僕はやっていく必要がある。

-神戸の初優勝は

香川 (試合開始が)同じ時間帯だったので、ロッカールームに入って知りましたね。みんな長くやってきた選手で、すごく感動したな、おめでとうという気持ちが強い。

-大阪はセレッソという気概か

香川 やはりダービーって、本当になかなか生み出せない雰囲気だと思うので、それは今年実感することになったし、より強くなるにはそういうところをこだわらないといけない。ファンサポーターもそうだし、誇りを感じてほしいし、それでチームへの愛や関心を含めて、もっと選手もそう、サポーター、ファンも一緒に成長を続けていかないといけない。メディアもそう、それが大事なのかな。そういうところで、本質を見てどれだけお互いやっていけるか、選手もそう、レベルアップにつながる。

-このクラブで自身のビジョンは

香川 シーズンラスト1試合なので、まずはアウェー(新潟戦)だが、しっかり勝って終わりたいという気持ちが非常に強い。ビジョンはそこまで考えていないが、1年1年やり続ける。やっぱりタフですよ、この1年もそう、なんだかんだここまで来たが、やはりうまくいかない時も当然あるわけで、その時にそれだけの情熱があるかっていうのも本当に大事で。それは今年はうまく乗り切れたところはあったし、きっと試合に出て、監督、クラブの信頼も感じるし、僕にとって大きなモチベーションになった。さっき言った責任を負うために、しっかりとチームを勝たせられるようにしたいし、チームと個人のバランスをうまく取りながら、成長していきたい気持ちしかない。まだ1試合あるが、来季、そこしか見えていない。