雲ひとつない青空の下で、青森山田が19年以来4年ぶりとなる高校年代「真の日本一」の称号を手にした。

前半は両軍決め手を欠き0-0。後半4分に失点したが、青森山田は最後まで諦めなかった。同45分、左サイドから、DF小沼蒼珠(そうじゅ、2年)のロングスローが、相手GKの手に触れたと判定され、ゴールイン。同点に追いつくと、同49分、DF小泉佳絃(かいと、3年)のラストパスから、途中出場のFW津島巧(3年)が、ゴール前に抜け出し、右足でゴールに流し込んだ。味方ベンチに走って喜び、次は応援してくれた仲間が待つ逆サイドのスタンドへ。「うれしかった」。その感情を思い切り表現した。試合後には「ちょっとまだ実感が湧いていない」と照れくさそうに笑った。それほどの劇的な、幕切れだった。

16年、初めて「真の日本一」に輝いたときの相手が広島だった。その時はPK戦(4-2)で勝利。2度目の対戦となるはずだった21年は新型コロナウイルスの影響でファイナルは中止。代替大会のJFA協議会委員長杯で対戦も2-2の引き分けに終わっていた。3日、FC東京U-18に2-0で勝利し、EASTを制した後、正木昌宣監督はファイナルに向け、「次こそは90分で」と意気込んでいた。意気込み通り、前後半で試合を決めきり、試合終了のホイッスルに顔を手で覆って喜んだ指揮官。すがすがしい表情で会見場に姿をあらわし、「めっちゃうれしいですね」と笑顔をはじけさせた。

28日には全国高校サッカー選手権も開幕。正木監督体制初のタイトルをつかんだ青森山田が、2つめの日本一をつかみに行く。