日本プロサッカー選手会(JPFA)が12日、栃木県内でトライアウトを実施した。J2ファジアーノ岡山からいわきFCに期限付き移籍中のMF宮崎幾笑(きわら、25)が午後の部に参加し、持ち味のアイデアあふれるパスなどで攻撃にアクセントを付け、アピールした。
16年にアルビレックス新潟でプロ生活をスタート。17年に期限付き移籍したJ2金沢で39試合5得点と頭角を現した。19年にFC東京へとステップアップ。これから飛躍という時に、右太もも裏の度重なるけがに泣かされてきた。
今季は「体を1から見直したい」といわきFCでのプレーを選んだ。いわきにはスプリントのコーチも在籍し、筋力トレーニング、食事面のアドバイスなど、環境が整っていた。
開幕戦で途中出場した後、右太もも裏を痛め長期離脱。この間、徹底してスタッフの協力を得ながら、徹底して自分の体に向き合い、もも裏の筋力の弱さが負傷につながることを突き止めた。
「今季は、もも裏の筋肉の強化を含め、重点的に筋トレを積んだ1年だった」
特に大臀筋、もも裏の筋肉を鍛え上げ、1年間で体重が5キロ増加。体重が増加しても体が重く感じず、逆にキレも増したのを体感できた。
「正直、いわきに来るまで筋トレに時間を費やしていなかった。今年は筋力を付けてプラスに出たのを感じている。いい意味でストイックになれた1年だった」
食事面は妻がサポート。今季は最終戦で復帰し、手応えを得て終えることが出来た。
今季は2試合出場でプレー時間は27分。トライアウトに出た理由に「正直、けがで1年やっていなかったので。動けるというのを見せられる場があったので前向きにトライしようと思った」と明かす。離脱期間が長くても、トラップやボールを受けて前を向き、的確な縦パスを繰り出す技術は衰えることはなかった。「体力は別ですけど、技術は衰えないと感じました」と自信を見せる。
来季に向けて「負傷の原因が突き止められたのは良かった。やれることをやって、すごく充実した1年だった。ピッチに立てればチャンスは来ると思っている」。プレーができれば、ひときわ違いを見せるポテンシャルの高さはだれもが認めるところ。金沢で輝いていたとき以上のプレーを見せるべく、自らの手で新天地の道を切り開く。【岩田千代巳】



