川崎フロンターレが14日、神奈川・川崎市内で、MFジョアン・シミッチ(30)とFWレアンドロ・ダミアン(34)の退団セレモニーを行った。

888人のファンが集まる中、ファンから寄せ書きでいっぱいのタペストリーを贈呈された。写真撮影のほか、全員とハイタッチなどで触れ合い、最後の別れを惜しんだ。

セレモニーを終えたシミッチは「こうしてたくさんのサポーターの皆さんに認めてもらって、お別れをしてもらえてすごく幸せなこと。自分自身本当にすごく感動しました」と振り返った。

川崎Fでは3シーズンで108試合に出場し、5得点を記録した。豊富な運動量と左足から繰り出される長短のパスでゲームをコントロールした。誠実な人柄で、練習に取り組む姿勢も多くの選手にとって手本となった。

シミッチは、サンパウロの下部組織に所属していた05年に、静岡で開催された「静岡世界少年サッカー大会」に出場するため、来日した経験がある。その13年後に名古屋グランパスに加入し、再び日本でプレーすることとなった。「まさか自分がまた日本に戻ってきて、そこでプレーするとはもちろん思っていなかった」。

名古屋からオファーをもらった時は、長女が生まれて2カ月だった。すごく迷ったが、幼い頃の日本の印象を妻に伝え、話し合ってから移籍を決めたという。「本当に人生の中で、本当にあの時の決断は素晴らしい決断だったんだなと言える」とうなずいた。

今後については未定だ。家族や代理人と相談しながら決める。「ただ日本でまたチャンスがあればプレーしたいと思うし、本当に日本の皆さん、日本の文化とか、ここで暮らした5年間、本当に自分にとっても、家族にとっても素晴らしいものだったので、また機会があればぜひ日本でプレーしたいなとは思っています」と話した。【佐藤成】