WEリーグ、アルビレックス新潟レディースは17日、皇后杯全日本女子サッカー選手権、初戦の5回戦でWEリーグのAC長野パルセイロ・レディースと兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場で対戦する。試合前日の16日は新潟・聖籠町で最終調整を行った。開幕前のリーグカップを準優勝でスタートさせた新潟は戦力の底上げを図りながらチーム力をアップさせ、直近のリーグ戦は4試合負けなし(3勝1分け)で3位につける。皇后杯は一発勝負のトーナメント戦。主将のMF川澄奈穂美(38)は勝利にこだわり、クラブに初タイトルをもたらそうと意気込んでいる。
長野戦前日は朝8時に練習スタート。小雨がピッチをぬらしたが、雪国にしては珍しく朝から気温が14度まで上昇し、生暖かい風が選手の間を抜けた。「(練習前に)家を出た瞬間、ぬるっと思った」と笑いながら話し始めた川澄だったが、「じれずにボール保持の時間を長くして、相手が嫌がるところを突いていきたい」と一発勝負のトーナメント戦に向けて気を引き締めた。
今季加入し、攻撃の要として公式戦出場を続けたが、10日の三菱重工浦和レッズレディースとのリーグ戦第5節はコンディション不良でベンチ外。さらにFW道上彩花(29)、DF山谷瑠香(28)と攻守の柱を欠いたが、リーグ戦初出場のDF加村ななみ(23)、トップ下に抜てきされたDFブラフ・シャーン(23)ら若手が躍動し、昨季リーグ覇者を2-0でねじ伏せた。「全員が戦力だなと改めて思った。誰が出ても自分たちのサッカーを表現できる。頼もしく思った」と主将としてチーム力アップを喜ぶ。
なでしこジャパンのメンバーとして11年の女子W杯ドイツ大会で世界一に輝き、所属した国内外のクラブでも多くのタイトルを獲得してきた。皇后杯はINAC神戸レオネッサで6度の優勝(10~13、15~16年)を経験する。一発勝負の勝ち方、難しさを熟知する川澄は「監督の指示だけでなく、ピッチ内の選手でどう判断していくかが重要になる」と話す。
対戦する長野とは今季、WEリーグカップ(9月9日、2-2)、リーグ戦(11月26日、0-0)と2戦2分けに終わっている。「互いを知り尽くしている。最後はPKでもどんな形でもいい。とにかく勝つ」。百戦錬磨のタイトルホルダーが、新潟を初タイトル奪取へ引っ張る。【小林忠】
○…8月末になでしこ2部のFCふじざくら山梨から完全移籍で加入したDF加村は10日の三菱重工浦和戦でリーグ戦デビュー。2-0の完封勝利に貢献し自信を深めたが「スタメンに定着したわけではない。ポジション争いに食い込んでいきたい」。皇后杯長野戦に向けた練習では攻撃時の立ち位置やリスク管理を意識して取り組んだ。「DFラインで1枚はがすことができれば攻撃でチャンスを作れると思う。守備はしっかりと0で抑えて勝ちたい」と気合を入れた。



