2大会ぶり37回目出場の仙台育英(宮城)が神戸弘陵(兵庫)に0-4の大敗。前線からハイプレスを仕掛けるも、相手の間を縫うパスでゴール前に簡単に入られるシーンが多く、後手に回った。初出場の山形明正は米子北(鳥取)に0-4で初勝利ならず。20人中15人が1、2年生という若いチームで臨んだ初の選手権は完敗に終わった。
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高校サッカーの最高峰・プレミアリーグWESTでも戦った強豪の壁は高かった。前半14分に先制点を許すと、同18分にも追加点を挙げられ、わずか4分間で2点のビハインドを背負った。エースFW仲村渠(なかんだかり)健(2年)を投入したが、決定機を作ることは出来ないまま後半にも2失点を許し、悔し涙をのんだ。石原和実監督(52)は「勝利を目指し万全の準備で臨んだが、押さえ込まれてしまった。力不足だった」と肩を落とした。
選手権初出場の歴史を刻んだ。1、2年生主体のチームはこの日も先発11人のうち3年生は4人のみだった。だが「歴史を変えたのは間違いなく3年生。特に松田海生は頼もしい主将だった。個性的な下級生をよくまとめてくれた」と指揮官。それでも松田は「まだまだ出来たと思う。プレーも私生活からももっと引っ張っていけた」と悔いが残る。「来年もこの舞台(選手権)に戻ってきて、さらに上を目指してほしい」と後輩へと未来を託した。
夢への第1歩を踏み出す。松田はサッカー人生に終止符を打ち、「救急救命士」の資格を目指して進学する。傷病者に対し、救命処置を施すスペシャリストである「救急救命士」として多くの命を救う。「選手権に出場することが目標だったので、達成出来て良かった。主将として引っ張っていくためにさまざまなことを考えた。これまで得たことを今後の人生に活かしていきたい」と3年間の経験を胸に未来へと羽ばたく。



