パリオリンピック(五輪)日本代表に選出された鳥栖DF木村誠二(22)がメンバー発表当日の横浜戦にフル出場し、無失点勝利に貢献した。186センチの長身を生かした空中戦で強さを見せつけ、地上戦でも冷静な対応が光った。チームは後半9分、FW横山歩夢の決勝点で1-0と勝利し、3試合ぶりの勝ち点3で17位に浮上した。横浜は3連敗となった。

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木村は左CBに入り、相手の攻撃を打点の高いヘディングではね返した。

後半12分にはA・ロペスに独走されそうになったが素早く追いつくと、冷静に中を切って外へと送り出した。

後半28分にはエウベルのドリブルシュートをブロックして防いだ。そこへ的確なラインコントロールも披露した。

五輪候補メンバーによる6月の米国遠征は足を痛めて招集外だったが、6月16日の福岡戦で復帰すると5試合連続のフル出場。メンバー唯一の選出当日の試合で、強力ブラジル人3トップの横浜をシャットアウトしてみせた。

川井監督は「体を張って素晴らしいプレーをしてくれた。ただ、彼はまだまだもっとできる選手」と期待を込めて、さらなる向上を求めた。

そして木村は勝利に笑顔で対応。「本当に試合がある日に、こんな重大な発表があってメンタルに悪かった。落ちていたらもっと暗い顔して試合していたかも…。選ばれてうれしさとホッとしたのがありますし、選ばれたことに責任を感じます。覚悟を決めるいいきっかけになりました」と喜びをかみしめた。

パリ五輪の前に鳥栖での連戦が続くが、「連戦を経験することで、コンディションを上げていける」とポジティブなコメント。オーバーエージがゼロという選考にも「自分たちでもできるというところを見せたい」と意欲満々だった。