優勝を争う天王山は、首位の東京ユナイテッドFCが2位の南葛SCに3-2で競り勝った。
後半45分に途中出場のMF室崎雄斗が左45度から鮮やかな右足シュートをゴールバーに当てながらたたき込んだ。
南葛SCの多彩なパスワークに懸命に食らい付き、相手のミスを逃さず鋭いカウンターを披露。開始1分30秒でFW松久保拓斗のゴールで先制すると、追いつかれた後の前半45分には相手選手のコントロールミスを拾ったMF滝沢和司がドリブルで持ちこみ、右へスルーパス。走り込んだMF鈴木康孝が強烈な右足シュートをたたき込んだ。
だが後半は厳しい戦いを強いられた。同15分に南葛MF鯰田太陽に強烈なミドルシュートをたたき込まれて同点とされると、その後は押し込まれる時間が多くなった。懸命に体を張ってしのぎ、ワンチャンスを待った。
そして後半33分から途中出場していた室崎が大仕事をした。カウンターから素早くゴール前へつなぎ、パスを受けた室崎が左からゴール対角へ豪快に右足シュートを決めた。この1点を7分に及ぶアディショナルタイムも守り切り、勝ち点3を手にした。
福田雅監督は「南葛が最高のゲームをやってくれた。僕ら雑草は彼らによって力を引き出された。強い者たちに立ち向かうという闘争本能が引き出されたゲームだった。そういう意味では南葛のおかげ。本当に5回やって1回勝てるかどうかの相手でしたし、勝つなら今日だと思っていた」と会心の勝利を喜んだ。
また殊勲の室崎は「最高ですね。めちゃくちゃ気持ちいいです。僕自身が投入されたということは、点を取りに行くというチームへのメッセージだった。僕はチームの中ではそこそこチャンスを作れたり、点を取れる方なので、チャンスがあれば決めますという感じです。誰も引き分けでいいとは思っていなかった」と満面の笑みで振り返った。
これで残り15試合を終えて13勝1分け1敗の勝ち点40で首位をキープ。2位の南葛が勝ち点36(12勝3敗)とあって、残り3試合で勝ち点4差となった。ライバルとの直接対決を制し初優勝へ大きく前進したが、室崎は「楽に勝てるゲームなんてない。1試合、1試合全力で準備していくだけです」と油断はなかった。【佐藤隆志】



