川崎フロンターレは本拠地で柏レイソルと4-4で引き分けた。新加入のMF伊藤達哉(28)が今季10点目。直近7試合で7得点と絶好調な男が18歳まで育った古巣相手に恩返し弾を奪った。
欧州でプロ生活を歩み始めた男がJリーグ初挑戦で2桁得点を達成した。
「湘南戦で9点目が入った時に、10(点)は行くと思っていた。早いところ決まったのはうれしいです。あとは自分がどれくらい乗っていけるかは、自分でも期待しているし、マークもされるとは思うんですけど、それをうまく使って、自分のゴールもアシストも、増やしていきたいです」
勢いが止まらない。0-0の前半6分に相手のビルドアップのミスを見逃さずにチャンスを生み出すとペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。先制点に関与した。
1-2と一時逆転を許した前半追加タイムに得意の形から決める。カウンターの流れでペナルティーエリア左角でボールを受けると、カットインからゴール左に沈めた。
「(相手が)2人来ていて、最初1人目をちょっとずらしたときに、もう1人がカバーしてきたので、タイミングをうまくずらして決めました」
小学時代から高校までアカデミーで在籍した柏相手に見事な一撃。18歳で渡欧し、初めて国内でプレーする中で結果を残した。本職ではない右サイドでの起用や、リーグの特性に慣れるまでやや時間はかかったが、ここへ来て爆発している。「ドイツで結構途中から出ることが多くで、どうにかするにはもう点を取るしかないという意識があった。短い時間でも自分が点を取る意識はすごくついていて、それが今先発で出させてもらえるようになって、ドイツの時に培ったのが今に生きている」。
得点ランキングは6位に浮上し、日本人では宮代大聖(神戸)に次ぐ2位。前々節のFC東京戦で公式戦の連続得点記録が6でストップしたが、前節湘南戦から2試合連続ゴール。「気持ちが前のめりになりすぎると良くないので、自然体でいたいなと思います」と今後もゴール量産を誓った。【佐藤成】



