2位柏がホームで横浜FCを2-0で退け、3連勝を飾った。引いて守る相手に攻めあぐねたが、リカルド・ロドリゲス監督(51)の交代策が的中。後半から出場したMF山田雄士(25)とMF仲間隼人(33)の得点で勝ち切った。リーグ戦9試合負けなしで、首位鹿島が京都と1-1で引き分けたため、勝ち点差は1に肉薄。2011年以来、14年ぶりのリーグ制覇も視野に入ってきた。
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一瞬を見逃さなかった。後半27分、柏が均衡を破った。仲間からの横パスを受けた山田は、引いた相手は寄せてこないと見るや、ペナルティーエリア外から右足でミドルシュートを決めた。さらに4分後、今度はカウンターからMF山之内佑成(22)がシュート。GKセーブでこぼれたところを仲間が右足で蹴り込んだ。前半こそ攻めあぐねたが終わってみれば2-0の完勝だった。
ゲーム主将のDF古賀太陽(26)は「焦らずにやり続けることの大切さを今日の試合で示せたかなと思います」。前節までの1試合平均パス本数は604本。2位のC大阪の536本を大きくしのぐ。スペイン人のロドリゲス監督によってパスを回し続けるスタイルが深く浸透。ローブロックでゴール前を固める相手を揺さぶり走らせる。そして足が止まったところで勝負をかける。
後半に入ると細谷真大(24)と仲間という縦への推進力ある選手を入れ、ゲームテンポを変えた。さらに同12分からボールを散らせる山田を投入。狙い通りの時間帯、狙い通りのプレーで押し切った。この日のパス本数は763本も数えた。相手が152本だけに、そのスタイルの違いは一目瞭然だ。
先発11人に頼らず、ベンチ含めた戦術理解と総合力の高さが柏の強み。ロドリゲス監督が言う。「交代カードが5枚ある中、先発だけが勝利に大きく貢献するわけではない。サブメンバーこそが試合を決める。それが現代サッカーです」。
鹿島に勝ち点1差と迫ったがロドリゲス監督は泰然自若。「順位表や勝ち点に意識を向けることはない。常に1戦1戦、目の前に集中するだけ。次はルヴァン杯決勝(11月1日、対広島)で、終わればまた次の名古屋戦です」。ロドリゲス監督のもと、足元を見つめ地道に積み上げての今だ。機は熟した。【佐藤隆志】



